2020.11.14
中古住宅はどうして価値がなくなる?リフォームで改善できるか
こんにちは。建道の鈴木雅です。
日本の住宅ストックについて話をします。
日本の中古住宅は、築20年で価値がなくなると言われてきました。
このことで住宅に価値を見出せなくなった方も多いのではないでしょうか?
~価値ある住まいを残す~
「どうせ値段がつかなくなるなら、ほどほど安くて住めればいい。」
「子供がこの家にずっと住むかわからないし、家はこだわらなない。」
そう考える方もすくなくありません。
しかし、月々の返済を考えて建物費用を抑えたものの
・寒くて底冷えがする
・夏は暑くてエアコンが欠かせない
・電気代がかかる
・間取りが使いづらい
・家の中に段差がある
・劣化が早い
・大掛かりなリフォームが必要になった
そんな家だったら、安く建てたとしても総合的にみたらどうなのでしょうか。
次の世代が住めないような家が増えてしまうことに不安を感じてしまいます。
数十年間、快適という目には見えない価値にどれだけ投資するかは、建てる人次第です。
自分がこだわった大好きな住まいで家族とともに健康で暮らせたら、こんな幸せなことはないですね。
私は親として、自宅を(できれば)家族の誰かに住んでもらいたいな、という感情があります。
外皮性能が高いので、20~30年後経ってもリフォームすればまだまだ長く住める家です。
もし、子供が住まないのであれば、私たち親が旅立った後、賃貸に出すという選択もあるでしょう。
性能、素材が良い住宅は、長く住み継ぐことができ、または利用する価値が生まれます。
今、子育て層に平屋が人気ですが、
高齢者人口割合が増加していくことから平屋の需要はますます期待されるでしょう。
ちなみに私の自宅も平屋です。
~既存住宅・リフォーム市場の現状~
全住宅流通量に占める既存住宅の流通シェアは約14.7%(平成25年)であり
近年ではシェアは大きくなりつつあるものの、欧米諸国と比べると1/6程度であり、依然として低い水準にあります。
また、これまで行われてきた住宅投資額の累積と、住宅ストックの資産額を比較すると
投資額の累積を約540兆円下回る額のストックしか積み上がっていません。
少子高齢化が進行して住宅ストック数が世帯数を上回り、空き家の増加も生ずる中
「いいものを作って、きちんと手入れして、長く使う」社会に移行することが重要である
と国土交通省もホームページで伝えています。
認定を受けた住宅(認定住宅)は、不動産価値も向上しますし
国もそのような方向を推奨しています。
残された家族も財産としてその家を受け継げます。
もちろん、認定を受けられる価値の高い家は一般住宅に比べ初期費用は当然かかります。
その分、税の優遇措置もあります。
これから家づくりをする方には、後悔しない納得できる住まいで暮らせるよう
じっくりと検討していただきたいと思っております。
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家づくりのご相談は「建道」へお問い合わせください。
【メールでのお問い合わせ】 info@ken-do.co.jp
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※下記サイトも是非、参考になさってください。
国土交通省は10/22日、耐震性や省エネルギー性能の高い戸建て住宅などを認定する
「長期優良住宅」の基準拡大に向け、有識者会議の初会合を開いた。
認定を受けた住宅は不動産価値が向上するが、現行基準は高度な断熱性などを求めており、普及が遅れている。
基準の拡大で普及を図り、中古住宅市場の活性化を目指す。