平屋で快適に暮らすためのデザインを考える | 建道 栃木の新築平屋・注文住宅

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平屋で快適に暮らすためのデザインを考える

平屋で快適に暮らすためのデザインを考える

1:建道が考えるデザインとは

デザインは見た目の美しさなど視覚的な感覚だけではなく、目的を達成するための方法と教わったことがあります。このように教えてくれた和紙の照明作家さんが
「鈴木君、デザインには全て意味があるんだよ」と良く言っていたことを思い出します。この言葉は今でも私の教訓です。
建道の新築は内観も外観も多くの色・柄を使うことはしない、シンプルで落ち着きがある設えとなっています。全ての物に意味を持たせることはできませんが、見た目だけに気を取られた無駄なデザインはしないと思いながら設計をしています。
「建道さんの建物はなんか良いんだよね」と言ってくれる方もいれば
「建道の建物は特徴が無い」と批判的な意見もあります。
しかし、無駄なデザインはしないという考え方が、特徴はないけれどなんか良い建物になるんだと私は思っています。

2:「平屋で一人暮らし」に縁があったから、新築をやってみようと思ったのです

建道は19周年を迎えていますが創業してから10年間、リフォーム、リノベーションを専門に手掛けてきました。
そして、11年目のある日、弊社の顧問税理士事務所の担当の方から
「私が一人で暮らす小さな平屋を建ててください」と依頼を受けたのです。思い起こせば、まだ会社勤めだった20代の頃、初めて担当した新築も「一人で暮らす小さな平屋」でした。

ですから、一人で暮らすことに対してではなく、独立して初めて携わる新築も「一人で暮らす小さな平屋」なんだという驚きと思議な縁を感じたのです。
その後、平屋の自宅兼モデルハウス新築を機に本格的な新築事業開始となりますが、きっかけは「平屋で一人暮らしをしたい」という希望を、私に依頼してくださったお二人です。

3:「建てる」よりも「直す」経験ができるリフォームで、ぼんやりした価値観を明確にキャッチすることができました

新築を検討中の皆様にとっては、おそらく古くなったからリフォームするというイメージが強いと思います。
しかし、キッチンリフォームを例にあげると「まだまだキレイで充分使えるのに」という方も少なくありません。

ではなぜ、主婦の方が強い関心を持ってキッチンリフォームをするのか?

もちろん人それぞれ異なりますが、多くに共通する理由は「時間を短縮したいから」だと私は考えます。このことはリフォーム、リノベーションを専門に手掛けたことで、家を「建てる」よりも「直す」ことに数多く携わってきた経験から知る事ができました。また、その事の重要性を認識することができました。

主婦の方は、限られた時間で考え、実行し、毎日何度も食事の支度をするのですから、10年間掃除不要の換気扇など最新機能を家事に取り入れ、時間を短縮したいと思うことは当然です。自分がまだ若かった頃は、便利だから食洗機を入れるんだろうと深く考えることはしませんでしたが、子育てをする妻やお客様を目の当たりにすると、本当に主婦の方は時間に追われていることがわかります。だから、食洗機に食器を入れたら、すぐにまた別のことがしたいのです。
そういったことから、新築では効率化を図るものへ予算を配分するプラン・見積りを心掛けています。この価値観は新築検討中のあなたに最も重要な判断基準になると私は確信しています。
機能や素材などの検討で、何を優先すべきか迷ったら時間短縮になるものは?を考えてみてはいかがでしょうか。

4:時間は大切です、時間を軸に検討してみては

もし予算の都合で下記の機能や商品、どちらかを選ばなくてはならない状況になったとき、あなたならどちらを選びますか?

①流行りの塗装が不要な外壁材

②ミーレやミーレに匹敵するフロントオープン型の食洗機、またはキズ汚れが付きづらい最上級カウンターのキッチン

私は迷わず②のキッチンを選び、日々のちょっとした時間短縮に投資します。メンテナンス不要は技術の進化で素晴らしい事ですが、どんな材質であってもそもそも外壁を毎日掃除する人はいないと思います。
ですから、いくら投資しても時間短縮に繋がらない①の外壁材を私が選ぶことはありません。

余談になりますが、10年ごとに屋根外壁のメンテナンスが必要と言われています。確かに塗料の効果から考えるとそのような間隔でメンテナンスすることが理想です。
しかし、延べ1000件以上のリフォーム・リノベに関わってきた私の経験でも、10年ごとに塗装をしている方と出会ったことがないのです。
実際は、新築してから20年~25年で1回目の屋根外壁塗装を行う方が非常に多い印象です。15年~20年で実施する方もいますが、割合としてはかなり少ないです。
そして、気になる方は2回目の塗装もしますが、1回目の塗装から15年前後経過後に実施している方が多い印象です。実際にはこのような間隔で屋根外壁のメンテナンスを実施しているので「今回3回目の塗装工事なんだ」という方に私は巡り合ったことがありません。

新築してからの20年を想像すると、生活の中心は子育てで気持ちもお金も時間も子供が中心となるのが必然です。
このようなことからも、外壁塗装に限らず住まいのリフォーム・リノベを考え始めるのが築20年以降が一般的だろうと考えます。また、30代、40代は仕事に夢中で家のメンテナンスまで気が回らないのも事実でしょう。メンテナンスの理想的な計画からはじき出された資金のシュミレーション表を目にしますが、担当者の話を鵜呑みにするのではなく、このような事実を知った上で判断することが重要ではないでしょうか。これまで沢山のリフォーム・リノベに携わってきた経験から思う事は、数十年先におこなう外壁塗装工事も、住まい手のお客様は模様替えを楽しんでいるように思えます。

5:快適に暮らすためには

私が勝手に言っているので聞きなれないと思いますが、快適に暮らすためには「暮らしの時間をデザインする」ことがとても大切です。暮らしの時間をデザインすることは住まい手となるお客様が主役です。
例えば「夫婦で起きる時間が異なるから、寝室は別々にしたい」とか「夜勤明けで明るい時間に寝ることもあるので、リビングと寝室は離れた場所にしたい」などの時間にまつわる話や「子供の物、主人の物、それぞれ分かれていると面倒だから、収納は一つにまとめたい」と言った効率化を図ることも時間を軸にした発想です。

断熱性能や気密性能、パッシブデザインによる窓の配置計画や日当たり、このような分野が良いだけでは快適に暮らすことはできません。温熱環境をデザインする、構造・工法をデザインする、材料や仕上げ材をデザインする、これらは私たち作り手側が主体になりますから、是非そこに「暮らしの時間をデザインする」意識をプラスして、住まい手が主役で快適に暮らせる平屋を一緒に造りましょう!

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