住んでみてわかった高断熱高気密住宅とそうでない家の違い | 建道 栃木の新築平屋・注文住宅

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住んでみてわかった高断熱高気密住宅とそうでない家の違い

「高断熱高気密の家」ってどんな住まい??

「高断熱高気密の家」が当たり前となっている現在。
あえて、高断熱高気密をアピールする会社さんも少なくなってきているように感じます。
さて、どんなに性能の良い建物だとしても
実際にどのような家なのか?
住んで体感した人でないとわからないものです。

こんにちは。ブログ担当のスタッフ鈴木 です。

私は実家の寒い家と高断熱高気密の家
両方に住んで生活をしました。
その経験から
高性能住宅の暮らしがどんな感覚なのか
お伝えできればと思いブログ記事にしました。

高性能を示す数字や断熱材の種類を言われてもなんだかピンときませんね。
はい、私もわかりません。
どんな表現をしたらイメージしやすいか・・
と考えたところ
毎日使う寝具(ふとん)に例えたらわかりやすいかなと思い

「高断熱高気密」の家を
「高級羽毛ふとんに例えてみようと思います。
※この表現は私の主婦目線でのイメージです。ご容赦ください

 

「高断熱の家」を羽毛布団に例えたら??

「断熱性能が高い家」とは、熱が逃げにくい家のことを言います。

建物から熱が逃げにくいことを表す数値はUA値」

数字が小さいほど、断熱性能が高い住まいと評価されます。

「断熱材は何を使っていますか?」
と商品を気にされる方がいます。

高性能で優れた断熱材はたくさんあります。
なんの断熱材を使っているか、その部分だけを気にされる方もいます。

各社断熱に関して相当勉強しています。
施工会社や建築士の意向でどの断熱材を使用するのかは、それぞれ会社の考えで変わってきます。

高性能な断熱材を使えばどんな家でも
「高断熱の家」になるとは限らないのです。

それは、どうしてでしょうか。
断熱材の性能と並びにその施工性も重要です。
「高性能な断熱材」を「高級羽毛ふとん」におき替えて説明してみます。
最上級の高級羽毛を使用した掛け布団といえば・・・

HPで検索すると
ホワイトグースの羽毛(綿あめのような羽毛)が詰められたものが
「高級品」と言われています。

しかし、中に詰められた羽毛がムラだらけで端に片寄っていたりしたら
せっかく最上級の羽毛を使っていても台無しですね。

素材の効果を発揮させるには、高級羽毛がムラなく均一に詰められている仕立ての良さが重要です。

断熱材の施工性が重要

布団で言えば、素材の良さと仕立ての良さ
どんなに高性能な断熱材を使用しても、きちんと施工されていなければ効果が発揮できない
ということになります。
信頼のおける会社での的確な施工が重要です。

どんな断熱材がいいか悪いかなど
断熱材の種類や商品を気にする方
もいらっしゃるかもしれません。
施工性が悪ければ最良の断熱効果が期待できません。

高級羽毛布団は、それなりにお値段も張ります。
同じように高性能な家は、安くはありません。

納得できる高価な買い物

お高めな布団を買うとき
「軽さと保温性が高さ」の対価を求めて購入する方が多いのでは?
高かったけど、思い切って買ってよかった!
薄着でもポカポカ!
快適に眠れるようになった!
これなら高い買い物でも納得できますね。

断熱性能が高い家は外気の影響を受けにくいのです。
私自身、体感温度がアップしました。
冬は部屋のあったかい空気を保ち
夏は猛烈な日射熱を遮り
冷えた部屋の温度を維持します。
まるで保温性、保冷性が高い水筒のようですね。

断熱性の良い家に住んで、冷えを感じなくなったので体が楽になった。」
「建物にはお金がかかったけど、あったかい家に一生住めるのだから納得できる!」

このように感じています。

実際に自宅ではエアコンの設定温度が、室温とほぼ一緒になっています。
26度に設定したら室温も26度前後になる
つまり、エアコンの効きが良いということです。
我が家は暑がり家族ですが
夏場のエアコン温度は26.5℃から27℃の設定で快適です。
ちなみに超汗っかきの息子はクーラー温度25℃が希望のようです。
あるお客様のご自宅では「28度でも快適だ」というお話を聞きました。

「高気密の家」を羽毛布団に例えたら??

ここからは、気密についての話になります。
勝手ながら主婦目線のイメージで布団に例えています。
詳細は専門家に聞いてくださいね。
「気密性が高い家」とは、スキマがほぼない家のことを言います。

家が隙間だらけだと、風が吹いたらすきま風が入ります。
もちろん、ほこりや花粉、虫もどっから入るのか不思議なくらい、入ってきます。
エアコンも効率よく効きません。

風が強い日、ぜんぶ窓を閉めていたのに、なんだか家の中がホコリっぽい!という経験ありませんか?

 

「スキマだらけの家」と「高気密の家」のちがい

ふとんで例えるなら。
詰め物は最高級羽毛を使っているのに、側生地(羽毛を包む外側の生地)の隙が多く粗悪な素材。
そんな布団だったらどうなるでしょう。

ホコリや髪の毛などのゴミはもちろん、ダニも羽毛の中に入り込んできます。

高級品といわれる掛布団は、上質でしなやかな目のしっかり詰まった生地で包まれています。生地が緻密に織られているので、ダニや塵も羽毛の中に入るスキマがないのです。

それと同じように

気密が高い家はスキマがないので、花粉やほこり、虫が入りにくいメリットがあります。

気密性が悪い家はスキマだらけなのでほこりや花粉、PM2.5、害虫などが入り込みやすいです。

「気密性の高い家」では、エアコンをつけたら、ほぼ設定温度を保ってくれます。

高気密住宅の換気は、窓を開け閉めする自然換気を行わなくても
24時間熱交換換気システムによって計画的に常に新鮮な空気と汚れた空気が入れ替わっています。

ダクト入口には高性能フィルターがありますので
ほこり・花粉・PM2.5などの汚れた外気をシャットアウトしてから、新しい空気が室内に入ります。

隙間を調べるには、気密測定をおこないます。
結果は「C値」という単位で表します。

高断熱高気密をアピールしている建築会社や工務店であれば、全棟で気密測定を実施しているでしょう。
しかし、ハウスメーカーによっては一棟一棟すべての家の気密測定は、ほとんど実施していないようです。
このへんも工務店や住宅メーカーの担当者に、詳しく聞いてみることをおすすめします。

数字は、小さければ小さいほど「スキマがすくない」という値になります。

気密測定業者さんのお話によると
例えば、高気密なC値0.3の家とC値0.2の家を比較した場合。
測定値0.1の差は何が原因か?を追求するのは非常に難しいとのことです。

どちらにしても高気密な住宅であることは、まちがいないです。

計画が進んでくると、間取りに悩む時期にはいります。
どっちか選ばなければならないこともあります。

 

C値を優先するか?使い勝手を優先するか?

例えば

〇引き違い戸のほうが使い勝手がいいけど、C値を良くするため開き戸メインにする?
〇勝手口をつくりたい気もするけど、気密性を良くするため勝手口ドアはあきらめる?

勝手口って、だれの実家にも必ずあるイメージ、ありませんか?
そもそも勝手口って本当に必要なのか?から検討を始めてみましょう。

確かにゴミ出しで裏庭にちょいと出るときは便利です。
でも、うっかり鍵のかけ忘れも多いので注意しましょう。

出入口が多いと生活には便利ですが、すき間が多くなります。
出入口が多いと外から治安上のリスクも出てきます。

〇玄関収納は広くしてほしい。でも土間空間が大きいと気密に影響するの?

土間部分が多くなれば、気密性に影響が出ると言われています。
しかし、生活が不便になってしまってはあなたらしい暮らしがなくなってしまいます。

自分たちらしく暮らせる家
冬あったかくて夏涼しい家

UA値やC値の数字が良ければ幸せに暮らせるわけではありません。
家は人が生活する場所です。
建道では、家族が生活しやすく(住宅設計)
さらに健康的に住める家(高性能住宅)をご提案しています。
当社建築士と話し合ってみませんか?

ご予約はこちら
https://www.ken-do.co.jp/openhouse0328-2

効率の良い換気

ちなみに自宅は、C値0.33と出ています。
踏切の近くで車どおりの多い道路に面しているのですが
気密や断熱性能が高いおかげで、車や電車の音はほとんど聞こえません。
さらに、熱交換型24時間換気システムが入っていますが、換気フィルターのおかげで花粉も入り込んでこないようで、今年も花粉症は軽く済みました。
窓の開け閉めによる換気が必要ないのです。

24時間きれいな空気に交換してくれ
ほこりや小さな虫もほぼ入ってこない!
スキマが少ないっていいものです。

最近は、なかなか窓を開けっ放しでいられる期間も少なくなりました。
特にご夫婦で仕事をしているご家庭では、窓が閉めっぱなしになる時間が多くなります。

【2月中旬~5月】 スギ・ヒノキ花粉ピーク。

【6月~7月】 梅雨時期。多湿。

【7月~9月】 酷暑。ゲリラ豪雨。雷。

【10月~11月】 さわやかな秋。唯一、窓を開放できる月。砂埃に注意。

【12月~2月】 厳寒。からっ風による砂ほこり。

こうして季節を振り返ってみると
1年間で思い切り窓を開けられるのはわずかの期間です。
このように、実際には窓は締め切っている時間のほうが長いことが分かります。

換気フィルターの汚れ。これだけの汚れた空気を防いでくれます。窓開けたままだと外気の汚れも同時に入ってきます。

 

フィルターは手洗いできます。こまめに掃除をしてクリーンな空気を保ちましょう。通販サイトでも購入できます。

窓が閉まっていても、空気はきれいな住まい環境が健康的にも大切です。
さわやかなシーズンには、思い切り開けて季節の香りを感じるのもいいですね。

 

まとめ

1.高断熱の家
床・壁・天井では、冬は熱を逃がさない。
夏は熱を入れないための遮熱に効果を発揮する。
だから、エアコンの効きがいい。
室内の温度がほぼ一定。脱衣室やトイレも寒くない。
ヒートショックを防ぐ。

2.高気密の家
汚れた空気やほこり・花粉・虫などが入り込むスキマが極少ない。
暑い外気、冷たい外気が入り込まないため、快適な室温を保持する。

3.高断熱で高気密な家は、
24時間きれいな空気を保つための効率の良い換気ができる。
家じゅうの温度差が一定なので、体にやさしい。
家事もはかどる。

ここまでお読みくださってありがとうございました。
高断熱と高気密を布団に例えてみましたが、イメージが届いたでしょうか?

いろいろな家に住んで比べるのが一番わかりですが、それはなかなか難しいですね。
ぜひ、当社のモデルハウスで体感してみてください。

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建道株式会社 一級建築士事務所

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https://www.ken-do.co.jp/works

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