2020.08.20
新築するならキッズスペースが人気!先輩ママからみた子供部屋事情
こんにちは。ハウスアドバイザー宮田です。
いつもだと、子どもたちのアツイ夏休みですね。
今年はいつもより、梅雨が長く、残暑も厳しいです!!
くれぐれもお身体大切にお過ごしください。
先日、次男のお世話になっている幼稚園で役員会がありました。
理事長先生のお話では
「園長になって間もない40数年前とは生活様式もかなり様変わりしました。
飲み物は必ずコップなどに移して飲んでいたんですよ。」
とペットボトルを眺めながら仰っていました。
コロナにより感染症対策として更なる新しい生活様式ができてきました。
安全に安心していけるよう対応するようになりました。
本来ならのびのびと世界も広がって成長していく乳幼児期。
でも、園では感染症対策として
「大きな声で歌わない」「給食は飛沫に注意してあまりお話をしないで食べる」など。
子どもなので必ずはこのような指導通りにはなってないと思いますが
親としましては子供らしくも育ってほしくもあり
コロナ禍がいつまで続くのか、どう育っていくのか心配です。
(先生方も健康や安全に気を付けながら成長も心配されています)
集団生活とは違い、「家」や人に迷惑をかけないところではのびのび子供らしく過ごして欲しいです。
緊急事態宣言中は家で過ごす時間も長く続き
これまでとは異なる生活にストレスを感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
コロナの収束は数年単位と言われています。
何気なく過ごしていた「お子様やご家族暮らす家」についてじっくり考える時間ができて
これから家づくりをされる方は「こんな生活だったら快適」などと夢が膨らんだりしてきていませんか??
今回は、子育て世代が気になっている
「子供部屋」「子供スペース」について考えてみます。
私も、家づくり中にはリアルな子供の成長までは想像できませんでした。
子育てをしながら、今だから感じることもあります。
パパママ世代は「子ども部屋」のある家に育った方も多いかと思います。
さて、ここ数年の新築の家はどうでしょうか??
戦後からの家づくりに対する考え方の移り変わり
1.高度成長期の家づくりは個室を作る
戦後、核家族化が進み、高度成長期にはマンションブームと共に、2階建て住宅が人気となりました。
小部屋をいくつか作り、大人と子供それぞれに個室を作る。
小学校入学までに子供部屋を確保した家を求められる方が多かったようです。
2階建て住宅のメリットとして
寝室やプライベートルームが2階に設けることも多く、防犯や視線などの面で安心です。
2.近年の家は大きなリビングルーム
今はどうでしょうか?
台所やお勝手として一部屋だったキッチンが
平成になると対面式キッチンやアイランド型キッチンなど
家族の顔が見える場所へと変化。
家族との距離が一体というカタチに変わってきています。
LDKを含め仕切られた個室よりも家族の風通しの良い大きなリビングも人気です!
なぜキッズスペースが人気なのでしょうか?
1.ママの目が届くところに作る見守りキッズスペース
お子様が小さなうちは
急に転んだり、あまり大人しいとそれはそれでまた心配だったりと、思いがけないことが多くて目が離せません。
家事をこなしていても、お友だちが来て遊んでいても、ママトークに盛り上がっていても
目の届くリビング傍のキッズスペースやリビングからキッズルームはでお子様がいることはお互いに安心です。
2.お子様の様子を見られる場所に作る勉強スペース
お子様が少し大きくなってからも自分の居場所として
キッチンに近いリビングの一角の「キッズスペース」や
ダイニングテーブルで勉強をする子も多いです。
10年近く前、上の子が、子育て支援センターや幼稚園の未就園児クラスに通っていたころは
専業主婦のママも多くいました。
上の子は幼稚園に通ったので、ママ友も当時を振り返り
「あの頃は幼稚園の送迎や園行事でゆっくりママトークしてたよね♪」
「今は子ども園となって、気が付けば半分以上のママはお仕事してるね!!」
3人・4人と子育てをしているママ達とこんな会話をしたこの頃です。
ママたちもお仕事しやすい環境へと変化しています。
結婚後も新居が職場から遠くならなければそのままお仕事を続け
産休・育休を利用して復帰される方も多くなりました。
もっともっと子供達といたい!寄り添ってあげたい!と思いながらも
お子様が入園や入学して、新生活にも慣れてくると
専業主婦だったママも少しずつお仕事を始める方が増えています。
入学したばかりのお子様の宿題は
丸付けをしたり、チェックやサインも保護者の仕事。
キッチンに近い目の届く場所で
お子様が遊び、勉強をしてくれるのは
忙しいママにもちょうどいい場所ですね。
リビング学習に良いことあり!!デメリットには工夫を!!
1.リビングの隣に勉強スペース!は学習習慣と家族の絆が深まります
リビング学習は
お子様は
わからないところをすぐに聞けます。
ママの近くで勉強をすることは、お子様も安心して取り組むことができます。
ママは
宿題チェックを忘れてしまうほど後回しにしないでできます。
さらにお子様がどれくらい理解しているのかもわかります。
このような環境になって勉強や宿題がはかどることで
毎日の習慣も無理なく身についていく効果もあるとも言われています。
親子のコミュニケーションがとりやすいので絆も深まっていきます。
じっくり見てあげたいママにも、忙しいママにも、
このような場所に設けられるのが多い理由です。
家によっては、下の子たちも遊んでいる時もあり、家族のいる空間となっていて
勉強するには落ち着かないような場所にも感じられますが
パパやママ・兄弟がいて、人の気配や音があることで安心して集中できます。
一人っきりになることは寂しさと普段気が付かない音にも敏感になり不安と恐怖感を覚えることもあります。
我が家には小5の女児がおりますが…
未だに夕方からは、暗くて静かな2階に一人では行けずに弟たちについて行ってもらっています!
そんなところで勉強はもちろんできません!!
静かなところよりも、会話や生活音の下で勉強することは
雑音に慣れることでもあり、集中力も強くもなっていくそうです。
また、一人でいる時間も少ないのでお子様の行動も把握しやすくなります。
このような背景もあって
小学低~中学年までは
孤立した「子供部屋」よりも「キッズスペース」の人気が高いです。
2.リビング学習のデメリットを工夫して解決
とは言っても、必ずいいことばかりではないです。
片付かない 勉強道具やランドセル・鞄をそのまま放置してしまう 夕食の支度に影響が出てしまう
などの問題も出てきます。
大人でも、離れた部屋から荷物の持ち運びや、片付けに戻るのは面倒なものです。
子どもなら尚更です!
我が家の子たちも
毎日暑い中、学校から25分くらい歩いて帰ってきたら(只今8月です)
「ただいま~!!」と言いながら早くランドセルを下ろしたくて玄関に投げ捨てて
トイレかお風呂に駆け込みます(笑)
冬ならゆっくり部屋までしまいに行けるのですが、荷物の片付けどころではありません。
そんなデメリットが大問題にならないためにも
リビング学習しやすいように環境を整えてあげるといいでしょう。
学童用品や勉強道具などを整理整頓しやすくなるように”自分のコーナー”を設ける。
設計の段階で棚などを造作!できれは最高ですね。
そうでなくても、成長や家族構成の変化に合わせて棚やカラーボックスなど簡易ものでも設けられます。
幼児期でも、
おもちゃのお片付けも“トミカ“ ”おままごと“ ”制作用品“などとコーナーが決まっていると
遊ぶときも出しやすく、しまうときもお子様と一緒に片付けしやすいです。
幼稚園の支度も自分でできるようになっちゃいますよ!
小さいうちから自分の荷物の出し入れが習慣付くと片付けが得意になるかも?!
さらに、勉強するときは気を引くおもちゃなどを手の届くところに置かないことも大切です。
入学時におもちゃを全部捨てるわけにもいかないので
おもちゃと学童用品の片付けしやすさも重要になります。
いつまでも宿題が進まないとついつい言いたくなってしまいますが
「早く片付けて!」「勉強しなさい!」と言われるのは誰でもイヤですね。
環境を整えるなど工夫することで
片付けの面倒くささや勉強の準備などの無駄な時間もなくなり
お子様もママもストレスが減ります。
ストレスなくリビング学習が進むと
お子様も勉強に対する達成感や遊ぶ時間もできたり
それに付き添うママの時間も短縮になって家事もはかどり
家族の笑顔の時間も増えますね。
年齢に合わせて子供部屋を用意する
1.思春期になったらプライベート空間も欲しくなる
お子様は、小さなうちはみんながいる場所に自分のスペースがあることに安心します。
広めにとっておいたプレイルームや家族の寝室などを
オン(集中する時間や遊ぶなど活動する時間)とオフ(ゆっくり休む・寝る時間)を分けるために
ブラインドやロールカーテンなどで独立したいときだけ開け閉めして使うことができます。
小学校高学年~中学生になる頃には思春期にともなってプライバシーが必要になることもあります。
プライベートルームが必要になった時に本棚や収納シェルフのようなもので
後から区切ったりして個室を設けるケースも増えてきています。
2.子供部屋は人数分必要?どこに作る?
子どもが3人以上になった時、一度に全員分の子ども部屋を用意する必要はないでしょう。
上の子と下の子に年齢差があれば、必要となった時はまず上の子に用意してあげましょう。
リビング学習が当たり前の生活習慣になっているお子様には
思春期になっても勉強やリラックスタイムもリビングて過ごして
休むためのプライベートルームを設けるケースもあります。
もちろん、勉強部屋・寝室・収納を兼ねた部屋を欲しくなるお子様もいますので設け方は様々です。
思春期の年齢にもなれば、自分の荷物の管理もできて勉強の習慣もできている頃です。
掃除などの心配もありますが、「自分の部屋を管理する」能力を育てる役割もあると言われています。
子供部屋の位置は
独立性の高い部屋とならないように家族の顔が見えるところを通って部屋に行けるといいですね。
思春期はなかなか難しい年頃となります。
個室にこもりっきりも避けたいですし、体調や精神状態も顔が見えると安心です。
またお友だちの顔も見れたり、帰宅・外出も分かります。
お子様が成長しても、「見守る」家づくりをしたいものです。
3.長い目で「家」をみて個室を作る
さて、子育ての家づくりについて考えてきましたが
家を建てて、長く生活をしていくのは誰でしょうか??
家族で長く住みたいのもですが、子どもたちはどんどん成長していきます。
高校を卒業すると、進学や就職をして家を出るお子様も少なくはありません。
ご夫婦で「長年住み続ける」ことになります。約50年間。
そして、本格的な「子供部屋」は、中学1年生~高校3年生として「個室」として使うのは実質約6年間という場合が多いです。
短い期間の為に立派な子供部屋として設けるのはもったいない!と思う方も増えてきています。
子どもたちが巣立った後、窓のある空き部屋は防犯上あまりよくありません。
また、物置にしてしまうと、段ボールなどにカビやほこりが溜まり、ゴキブリの巣となってしまい健康にもよくないそうです。
将来を考えて変化できる家づくりができたらいいですね。
子供部屋の役目を終えたら
セカンドリビングや客間、書斎、シアタールームと変化させることもできたら
セカンドライフの夢も楽しみも広がります。
まとめ
近年のお家は
子どもを近くで見守る
家事をしながら勉強を見る
家族を近くで感じながら過ごせることを目的として
キッズスペースがキッチンやリビングの近くにある
リビング学習が増えている傾向にあります。
そして
お子様の成長に合わせてスペースや個室を変化させていく。
新築当初から
それぞれのお子様に子供部屋を設けるケースが少なくなっています。
時代の流れと共に間取りも変化してることと、
ワーキングママも増えている背景もありますが
専業主婦だってお子様との時間を効率的に!少しでも多くとりたい!過ごしたいと
家族の過ごし方が変わってきています。
家族のコミュニケーションが深まるのもこのスタイルのポイントですね。
いかがでしたでしょうか?
これから家づくりを検討されている方で夢が膨らみ
“子供部屋”をどうしよう…と悩まれ始めている皆様に少しでも参考となれば幸いです。
ちょっと話はそれますが
ゆっくりしたお家には
お友だちもリビングが心地よくてゆっくり遊んでいることも多いです。
住んでいる方も、お客様も居心地のお家は素敵ですね!!
これにプラスして、更にママの家事動線や家族の動線が楽になる平屋も
子育てにもセカンドライフにもいいですよ。
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