2024.03.06
【平屋30坪の注文住宅】価格や間取り重視で後悔?!家族会議で重要なチェック項目とは
平屋の建築費用や間取りを中心になんとなく情報収集をしていませんか?
まず自分たちには、どのような暮らし方が合っているかを知ることが大切です。あやふやなまま進めてしまい後悔した・・ということがないようにしましょう。
30坪の平屋を計画するなら!家族会議で話し合うべき重要事項3点
費用や間取りの話を始める前に重要なことを忘れていませんか?これまで一緒に生活してきた夫婦でも考えがすべて同じ方向を向いているとは限りません。共感できるところもあれば、相反する部分もあります。家族間で話し合い、価値観を共有することからスタートしましょう。家づくりの方向性にズレが生じることも少なく、迷ったときも軌道修正もしやすくなります。
1-1.平屋の住まいは、本当に自分たちの暮らしに合っている?
平屋の暮らしに憧れているという方は、必ずしも平屋の住まいがあっているとは限りません。例えば、家族4人暮らしで各々の部屋が欲しいという場合、二階建てにして上下階で個室を設けた方がプライベートな時間を満喫できるかもしれません。平屋の良い点は、開放的な空間の中に家族の気配も感じられるというところではないでしょうか。誰かにとってのメリットが他の誰かにとってはデメリットとなるケースがあります。このヒアリングが的確に行える建築士かどうかが、住まいづくりの重要なポイントとなります。
1-2.子供部屋は本当に必要?
子供部屋はいらない、という考えの方が増えているようです。日本の場合は、子供が小さいうちは親と一緒に寝る家庭も多く、入学後も大人の目の届くところで宿題をする「リビング学習」が一般的になってきました。子供部屋を設けないことで、部屋数が少なくなり平屋の建築費用を抑えることにもつながりますね。参考までに、家づくりマッチングサービス「suvaco」では、専門家(同社登録建築家など)131人を対象に行った2019年インターネット調査では、新居にいらない1位は「子供部屋」という結果を発表しています。
参考:SUVACO(スバコ)
1-3.家族の暮らしに合った収納方法とは?
収納の在り方は間取りにも大きく影響します。家族の暮らし方に合わない収納方法は片付けも億劫になりがち。例えば、ファミリークローゼット。まとめて一か所にしまえて、倉庫のように一望できるのは良い点ですが、いちいちモノ取りに行くのが面倒という方には向いていません。各部屋、使用する場所の近くに収納を設けた方が片付けもラクなケースもあります。建築士と相談しながら決めていきましょう。
建築費用に大きく影響する平屋の土地購入
家族で意見交換する際に、平屋か二階建てがいいか具体的になってきたらどのような土地が売りに出ているのか、市場をチェックしてみましょう。特に平屋を建てる場合は、二階建てよりも広い土地が必要になりますので、建築費用にも大きく影響します。土地にお金をかける分、建築費用は圧縮されることを頭の片隅に入れながら、希望エリアの土地がいくらで売っているのか感覚をつかむことが大切です。
2-1.土地にかける費用を明確にする
限られた予算の中で、土地にかける費用と建物にかける費用を明確にしましょう。条件の良い土地は価格も高くついています。建物にお金をかけたい場合、土地のマックス費用は必ず超えない範囲で妥協点を見つけ探していきましょう。建築士と相談しながら進めていくことで、自分なりに折り合いのつけ方がわかってくるため判断をしやすくなります。
2-2.平屋を建てるなら土地の周辺環境に注意
平屋の土地探しは、周辺環境の綿密な調査が重要です。日当たりはもちろんのこと、将来周辺に建物が建つ可能性や災害や生活に支障が出る事項はないか等、不動産会社の調査を確認するだけでなく、建築会社側でも調査を実施します。
2-3.土地探しチェック項目
1.日当たりが十分確保できるか
2.周辺に建物が建つ可能性はあるか
3.ハザードマップの警戒区域に入っているか
4.近隣住民、周辺環境の印象は悪くないか
2-4. 30坪の平屋に必要な土地の広さ
家の大きさや敷地形状にもよりますが、栃木県のようなクルマ社会の地方では、70坪以上の面積はほしいところです。面積が小さければ、土地の費用も抑えられるメリットもあります。コンパクトな土地でも設計プランによっては、平屋建築が可能なケースもありますので設計力の見せどころです。反対に、田舎で坪単価が安いからといって必要以上に広い土地を購入するのは(緑に囲まれた広い庭が理想という方以外は)慎重になった方が良いでしょう。外構工事や庭の管理に労力がかかってきます。土地購入の決断は、家を建てる際に影響が大きいため最も重要です。不動産屋さんの情報だけでなく、建築会社(建築士)と一緒に探すことをおすすめします。
30坪の平屋を建てるならハウスメーカーか地元工務店か?
数年前は何社も回ってから決めたい、という方も多いのではないでしょうか。しかし、最近ではSNSなどを活用し自分で情報収集できるため、訪問したい会社を見つけやすい環境となっているようです。
3-1.生活スタイルに合わせて自由な間取りにしたい
自由設計といっても住宅メーカーによっては、好みにカスタマイズできること、できないことがあります。契約してからでは後戻りが難しくなります。プランが納得できるか内容どうかじっくり確認しましょう。
3-2.モノを買うか、暮らしを買うのか
ハウスメーカーの魅力はなんといってもブランド力。担当の営業さんは変わってもブランド名は変わりません。「ブランドモノ」を買うという感覚が近いかもしれません。しかし、最終的に判断したのは「担当営業さんが良かったから」という方がほとんどではないでしょうか。やはり最終的には「ブランド力」に加え「人」なのかもしれません。
対して、小さな工務店で家づくりをしたい方は自分たちの「暮らし」にフォーカスしているという点が特徴です。それを叶えてくれる工務店の社長やスタッフ。家をつくってくれる「ひと」に夢を託しています。もしかしたら、近くの親戚よりも会う回数が多くなるかもしれません。家を建ててからも長いおつきあいができる、小さな工務店でつくる注文住宅の醍醐味です。
3-3.ハウスメーカー住宅と注文住宅、住宅購入の流れ
ハウスメーカーが気になっている方は、住宅総合展示場へ足を運んでみましょう。会場入口付近に建っているメーカーから訪問する傾向が多いようです。住宅総合展示場内のハウスメーカーを1日で何社も回ることは時間的、体力的にも難しいかもしれません。
事前に興味のある住宅メーカーを2〜3社ほどに絞ってから、見学に行くことをおすすめします。家族の暮らしに合わせて設計する注文住宅を検討している方は、工務店や設計事務所のモデルハウスを見学し、家づくりへの考え方や仕様などの話を聞く方がほとんどです。新築完成見学会では見られない建物の経年変化を確認できるのも魅力です。
このような↓平屋モデルハウスで見学相談会を行っていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
ハイスペックな住宅性能で光熱費を圧縮!税優遇もあり
省エネ性能の高い住宅は、そうでない住宅よりも光熱費が抑えられ、快適に過ごすことが可能です。また、省エネ性能の高い住宅を建築する建築主には、国も「補助金」「減税」という形で後押ししています。
補助金や減税の内容も変化していますので、最新の情報を手に入れ、お得に賢く良質な住まいを手に入れましょう。
ここでは、住まいに関する補助金や税優遇も併せてご紹介していきます。
4-1.省エネ住宅で電気代を削減ハイコスパな暮らし「エアコン1台であったか」
弊社のお客様に2023年8月の電気代を聞いたところ、1万円以下の8,000円台でした。高気密高断熱の建物は、エアコンの効きが良いため省電力で自動運転がおすすめ。家電製品は日進月歩でハイスペックな性能になっています。ハイスペックな住宅と家電製品を取り入れることで、圧倒的な節電効果を期待できます。
4-2.所得税や住民税から控除が受けられる住宅ローン減税「年末ローン残高0.7%を13年間」
令和6年度税制改正において、住宅ローン減税の制度内容が変更されることとなりました。
<令和6年度税制改正のポイント>
・借入限度額について、子育て世帯・若者夫婦世帯が令和6年に入居する場合には、令和4.5年入居の場合の水準
(認定住宅:5,000万円、ZEH水準省エネ住宅:4,500万円、省エネ基準適合住宅:4,000万円)を維持。
・新築住宅の床面積要件を40㎡以上に緩和する措置(合計所得金額1,000万円以下の年分に限る。)について、
建築確認の期限を令和6年12月31日(改正前:令和5年12月31日)に延長する。
参考:国土交通省住宅ローン減税
4-3.子育て世帯に手厚い住宅補助金制度「子育てエコホーム支援事業2024」
子育てエコホーム支援事業は、エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業です。
シンプルでおしゃれな平屋に住みたい方の建築実例
事例1 敷地面積67坪に建つ29坪の平屋
約67坪というコンパクトな敷地ですが、周辺の環境を考慮した配置計画と開口部の設計により、日当たりとプライバシーの確保、明るく開放的なリビングを実現
事例2 家族4人子育て世代の28坪の平屋
幼いころ、ご主人が祖父母と暮らした思い出深い建物を解体し、その地に新築。傾斜地28坪に建つ家族4人が暮らす平屋。
事例3 60代夫婦の暮らす31坪の平屋
当初予定していた自宅マンションのリフォームをやめ、土地の購入から平屋新築へ。夢を叶えた60代夫婦の決断事例。
事例4 20代夫婦の建てた30坪の平屋
出会った当時、20代だったご夫婦の土地探しからお手伝い。こだわりと理想を叶えた平屋建築事例。交通量の多い角地に凛とたたずむ外観。