WORKS & VOICE
施工事例・お客様の声
亡き母の思い出の部屋をリフォーム
四季を楽しめる多目的サンルームへ
性能
母が亡くなって部屋がひとつ空いてしまったことから
リフォームしようと思ったきっかけは、母が亡くなって部屋がひとつ空いてしまったことです。畳なども傷んでいたのでせっかくなら、綺麗にして有効活用したいと思いました。
また、お部屋だけじゃなく、入り口からお部屋までのエクステリアもまとめてお願いしました。
もともとは花が好きだった母が、花壇で草花を育てている場所でした。季節ごとに色とりどりのお花が咲いていたのですが、お世話する人がいなくなり景観を維持できなくなってしまったためです。
お寺の庭木については自分で管理していますが、やはり庭木と草花は違います。草花については疎くて管理ができないので、もうガラっと変えようということになりました。
建道さんのお母様がお寺の世話人という役員をしてくださっていたのが縁で、せっかくなら信頼のおける方にお願いしたいな、ということでお声をかけさせてもらいました。
一番大切にしたかったのは、常楽寺の歴史との「調和」
リフォームで手を加えるにあたって、一番大切にしたかったのは、これまでの歴史との「調和」です。
常楽寺は室町時代から続く寺院です。一度火災に見舞われて1850年に再建されました。境内のお庭には四季折々の花が咲く静かなお寺です。
お世話になっている檀家さんなど、お寺に来てくださるみなさんにも違和感なく受け入れていただけるものにしたいと思っていました。
お寺の雰囲気に馴染む洗濯物スペースが欲しい
妻が、雨風の日でも洗濯物が干せるスペースが欲しいということで、いろいろ具体的にイメージしていたのでそれを元に設計してもらいました。
ビジュアル的には、白い壁でスッキリ・・といったものをイメージしていました。
一般的にはサンルームと呼ばれるお部屋のようなので、サンルームのカタログなどもみてみたのですが、どれもしっくりこなくて。
全面ガラス張りの、いわゆるサンルームは日当たりも抜群で、洗濯物は乾くと思うのですが・・・。
うちはお寺なので、ちょっとイメージと合わないというか、雰囲気に馴染まず取って付けように浮いてしまうのが心配でした。
既製品のサンルームでは実現が難しい部分が多かったので、イメージを共有してカタチにしてもらえて良かったです。
おもてなしの場所にもなる石畳のアプローチスペース
いい意味で「洗濯物を干す場所」ではなくなりました。もちろん陽が入って、使い勝手のいいワイヤーもあって、洗濯物も干せますけど、それだけじゃもったいない空間になりました。
まだ、出来て日が浅いのですが、どんな風に使おうかアイディアが湧いてきますね。
椅子を出して本を読んだり、すでにお気に入りスポットになってます。
また、ご提案いただいたウッドデッキは最初お断りしたのですが、打合せを重ねるうちに二転三転して結局作ることにしました。結果としては作っていただいて良かったです。庭との繋がりが自然で、調和をとる要素の一つになっています。
アプローチの石畳のスペースは、外国のガーデンウェディングのような開放的で明るいスペースをイメージしていたのですが、まさにイメージ通りになりました。
テーブルと椅子を設置して、季節がいい時は外でお客様とお茶をしたり、おもてなしスペースとして使おうと考えています。
実際に先日、お寺の集まりで使ったのですが、真面目な堅いお話も外ですることでかしこまらずにお話ができたんじゃないかな、と思っています。
ライトアップすると夜も雰囲気がいいので、暖かい季節になったら使い道が広がりそうです。
植栽が楽しめるのも嬉しいですね。先日もアナベルをたくさん植えたので、白くて丸い花が咲くのが楽しみです。
お寺という特殊な空間を理解していただき建道さんにお願いして良かったです
設計図だけではなかなか完成が想像できないのですが、こちらの希望やイメージを細かく聞いてくださって3Dのパースなどで説明してくれたので完成イメージが分かりやすかったです。
ただのリフォームではなくて、お寺という特殊な空間を理解していただき、設計、施工してくれたことがありがたかったですね。建道さんにお願いして良かったです。
好きな月花美人をここに置いたりして・・洗濯物を干すと言っている妻の許可を取りつつ(笑)、お気に入りの居場所として使っていきたいです。
これからの暮らしの楽しみが増えました。
建道のリフォームポイント:腰壁を入れてこだわりのサンルーム
はじめは全面ガラス張りを提案していたサンルームですが、打合せを重ねてお寺に馴染むサンルームを模索しました。通常アルミとガラスで作ることが多いサンルームに、これだけ木を使うこともなかなかありません。
たくさんのご意見をいただき、ご要望を取り入れて腰壁を取り入れることにしました。落ち着いた雰囲気になり、これまでにない全く新しいオリジナルサンルームができました。
建道のリフォームポイント:お寺の調和を保った庭を眺められるウッドデッキ
どうしてもサンルームと庭の地面まで高低差があるので大きな段差ができてしまいます。ウッドデッキがあることで庭とつながる自然な流れを作ることができます。
ここでも洗濯物が干せますし、ちょっと大きい布団などを日干ししたり、天気がいい日には植栽を眺めながら日光浴ができたり多目的にお使いいただけます。
建道のリフォームポイント:季節の移り変わりが楽しめるおもてなしスペース
庭の作りはなんとなく理想像ができていた、ということですので、そのイメージを汲み取りながらステップなど石畳のデザインをさせていただきました。
お寺という独自のしきたりやルールに沿って、現状の庭と調和させるために直接職人さんに指示をいただいたりしながら作り上げました。石や瓦の角度など精密さに驚かされましたが、その甲斐あってもともとそこにあったかのような違和感のないあしらいとなりました。
建道のリフォームポイント:全体の統一感
永く古くから大切にされてきた常楽寺さんに馴染むように気を付けました。
リフォームした部分だけが浮いてしまってこれまでの調和を乱さないよう、既存のものに合わせてダークブラウンに塗装する等、細かいパーツひとつ一つに細心の注意を払いました。
古き良いものと新しいものが違和感なく融合できたのではないかと思います。
建道のリフォームポイント:広い空間を最大限に活かしたリフォーム
管理人を失って、お手入れが難しくなってしまった広い庭。石畳をひいて、リラックス&おもてなしのスペースへと生まれ変わりました。
昔ながらの畳と押し入れの部屋は、柔らかな日差しの入る明るいベッドルームへ。壁を取り払い、白い壁と木のぬくもりでゆったり毎日の疲れを癒す広い空間となりました。リビング等と違って、人を招くことはないお部屋ですが、寝室は1日の大半を過ごす部屋です。健康を左右するとも言える上質な睡眠を取っていただけるのではないでしょうか。
From the contractor
これまで手がけたリフォームの考え方を一変し、大切にするべきものは何かを考えました
木そのものの素材を活かした雰囲気がいいと思いっていましたが、お寺は全体的な統一感が大切ということなど、ヒヤリングを重ねてだんだん考え方が変わっていきました。
普段お住まいになられている家とはいえ、一般住宅のリフォームとは異なるものでした。暮らしが快適になりさえすればいいリフォームではなく、既存エリアとの「調和」が重要だと気づかされました。
室町時代から続く由緒ある寺院との調和をはかり、手を加えるプレッシャーもありましたが、調和と利便性とのバランスが取れたリフォームになったのではないかと思います。
初めてお寺のリフォームに携わることができて、私も大変勉強になりました。